ラフティングのセーフティートーク

ラフティングは遊覧船ではなく、チームスポーツである。
パドルの使い方、川の危険、対処法を知ることが安全で楽しいラフティングツアーに繋がるのです。
ツアーの前に必ず行う、セーフティートークを紹介します。

自己紹介と体調のチェック

同じボートで運命を共にする仲間、ちゃんと自己紹介をしてスタート前に信頼を高めよう。少しでも体調が心配な場合は遠慮なくガイドに伝えよう。

パドルの使い方

・握り方

・前漕ぎ

・後ろ漕ぎ

・Tグリップの危険性・・ラフティングで一番多いケガがパドルのグリップ。しっかり握って仲間にケガをさせないこと

障害物の避け方、川に落ちない方法

・頭を下げる・・木や枝に当たるときは頭を下げてヘルメットで防ごう。手やパドルで払うと周りが迷惑するよ

・ロープを掴め・・ボートのセーフティーラインを掴めば落水しにくくなる。

・しゃがんで!・・ボートの中にしゃがめば落水の可能性はグッと下がる。

川に落ちた時、自分の身を守るホワイトウォーターフローティングポジション

・落ちても慌てない!・・ライフジャケットが必ず浮くので落ちても慌てず行動しよう

・まずは自力でボートを掴む、泳ぐ!

・掴めないときは足を上げて流される・・流れが早くてボートが掴めないときは、足を水面より高く上げ、おへそを浮かして水面に寝転ぶ姿勢を取ろう。ホワイトウォーターフローティングポジションといって安全な流され姿勢のこと。足を下げたり、立ち上がろうとすると川底の岩に足をぶつけてケガをするし、岩の隙間に足を挟むとかなり危険!!(川の死亡事故第1位)足を下流に向けると、流れる方向がよく見える。

川に落ちた仲間を助ける

仲間が落ちたときは笑いたい気持ちをグッとこらえて、レスキューしよう。

・握るのはライフジャケットの肩・・落ちた人を引き上げるときはライフジャケットの肩の部分を持って引き上げよう。手を引っ張ると水圧で肩を脱臼することがある
・パドルを差し出す・・ボートからパドルで届きそうな人にはパドルを掴ませよう。掴んだ後はゆっくりボートに引き寄せてあげる

自分の子や、ガールフレンドが落水した時に慌てて飛び込んじゃう人がいますが、これは絶対やってはダメ。要救助者が2人になるし、助けに行った人の方が命を落とすパターンのほうが実は多く、ガイドがとても迷惑する行動なのです

ロープレスキュー

パドルが届かない位置まで流れたときは、ガイドにおまかせ。スローバッグによるレスキュー。

・音がなったら合図を返そう・・ロープをなげる前にガイドは叫んだり、ホイッスルを鳴らすので、手を振って合図を返そう。合図がこないとロープは飛んでこないよ

・胸の前で握る・・ロープをキャッチしたら脇を閉め、胸の前で両手でしっかり握る。

・後ろ向きに引っ張られる・・ロープは肩に背負い、後頭部に水があたるように後ろ向きに引っ張られよう。自分からは引っ張らないように。

・ロープは手にまかない・・テンションがかかるとロープが締まりすぎて手から外れなくなることも。危ないときはいつでも離せるような握り方で・レスキューの終了・・ボートまたは陸上に上がるまでは、危険な場合を除きロープを離さないように。レスキュー中は常にガイドが声をかけてくれるのでその指示通りに動こう

フリップ(転覆)

ラフティングの醍醐味(?)でもあり、最もリスクの高いフリップ。
空知川のラフティングでは終盤にやってくる「パチンコ岩」がフリップの名所である。
しっかり漕いで無事に乗り越えよう

・フリップしたらどうなるの?・・ガイドも含め全員がボートから投げ出されます。ボートが近くにあるときはボートを掴み、一緒に流れるよう心がけよう。 ・誰が助けてくれる?・・下流にロープを持った陸上スタッフが配置されている。あとは、近くのボートや自分のガイドもレスキューを行います。 ・ボートの下に入った時・・ひっくり返ったボートの下は空気があり呼吸はできるので、落ち着いて頭上のボートを手で押し出して脱出しよう。・フリップしない方法・・「ハイサイド」といって意味は「高い方へ移動」すること。ボートが傾いた時に高い方へ移動するとボートはバランスを取り戻し、フリップが回避できる。素早い判断と行動がコツ。

富良野ネイチャークラブ